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2017/10/05

『できない刑事』×早稲田リンクス特別企画、五週連続インタビュー掲載!

1⑴キャラメルボックス

 

 

11/17から11/20にかけて次回公演『できない刑事』を控える学生劇団てあとろ50’。 今回の企画では、現役てあとろ50’所属「できない刑事」主催者である黒澤優介と共にてあとろ50’出身の著名人の方にお話を伺い、さらに「できない刑事」の製作陣・役者陣にもインタビューを行いました!

 

 

第一回は…演劇集団キャラメルボックスの西川浩幸さん、大森美紀子さんにお話を伺いました!

 

 

 

西川浩幸

1964年7月4日生まれ。演劇集団キャラメルボックス、ネヴァーランド・アーツ所属。劇団てあとろ50’12期OB。キャラメルボックスの看板俳優として数々の人気作に出演。最近では「嵐になるまで待って」「鍵泥棒のメソッド」等。9月には池袋・東京芸術劇場シアターウエストにて「総天然色痛快娯楽活劇 color child『ディアカウガール!』に出演。またテレビではテレビ朝日「てるてるあした」「雨と夢のあとに」、NHK「お米のなみだ」や土曜ドラマ「病院」、TBS「名探偵キャサリンシリーズ―花の棺―」等に出演。映画では小田和正監督「緑の街」、CMでは「救心製薬」「JR東日本」等に出演。またエッセイ「僕はいつでもここにいます」(演劇ぶっく)を連載。(ネヴァーランド・アーツホームページより引用)

 

 

大森美紀子

1961年4月29日生まれ。演劇集団キャラメルボックス、ネヴァーランド・アーツ所属。劇団てあとろ50’7期OB。玉川大学「円」養成所を経て、キャラメルボックスに入団。最近では「鍵泥棒のメソッド」「彼は波の音がする」「彼女は雨の音がする」に出演。今年10月には「絵本演劇ユニットBOO WHO WOOL第5回公演 『ぐりっぐるっぐら』」に出演。またテレビではテレビ朝日「生徒諸君!」「てるてるあした」「愛と死をみつめて」「雨と夢のあとに」、フジテレビ「のだめカンタービレ」、日本テレビ「怖い日曜日」等に出演。また劇団の人気キャラクター「みき丸」の作者でもある。(ネヴァーランド・アーツホームページより引用)

 

 

西川浩幸・大森美紀子出演

キャラメルボックス公演

ウィンターツアー『ティアーズライン』

12月15日~25日サンシャイン劇場

12月28日、29日アワーズホール・明石市立市民会館大ホール

 

 

黒澤優介

1997年5月2日生まれ。2016年9月より劇団てあとろ50’43期として現役活動中。2017年3月よりジールアビリティに所属し、プロとしての俳優活動を開始。これまで映画「帝一の國」(2017年5月)、TBS日曜劇場『ごめん、愛してる』(2017年8月)、CM 「保険のビュッフェ」(2017年1月)などに出演。今年11月の「できない刑事」では主宰・原案・楽曲制作を務め、久保順役で出演予定。また、2018年春全国公開予定の映画に出演が決定している。

 

 

 

黒澤:まず最初に役者を始めたきっかけは何ですか。

 

 

大森:高校時代、小劇場ブームでした。特に私がはまっていたのは、歌って踊って青春する感じのお芝居で、あの狭い空間でのパワーやエネルギーに憧れていました。なので、大学に入ってから新劇ではなく、オリジナルのお芝居を気の合った仲間で作れたら良いなと思ってたんです。

 

 

黒澤:そうなんですね。なぜてあとろ50’を選んだんですか。

 

 

大森:いろんなサークルを見学にいったんです。その頃、ぴあのはみだしで劇団員募集とかも載っていたので、そこに訪ねていったり。でも、なかなか「ここだ」と思えるところがありませんでした。そんな中、たまたま出会ったのがてあとろ50’。音楽と台詞と照明の一致に驚きました。

 

 

西川:僕は、一緒に浪人していた友達にてあとろ50’の新人練習に誘われて参加したのがきっかけです。それまではラジオの深夜放送で野田秀樹さんの番組を聞いて、演劇の人には妙な人がいるんだなって思ったり、テレビで舞台中継を見て、不思議な世界もあるんだって思ったりしていました。それくらいの関心度だったんですけど、てあとろ50’の新人練習に行ってみたら面白くて。もともと体を動かすことが好きだったし、自分で表現することが好きだったことを思い出したんですね。

 

 

黒澤:てあとろ50’に入られて、どんな学生生活を送りましたか。

 

 

大森:友達に代返をできるだけたくさん頼んで、できるだけ早く玉川大学を抜け、走って電車に乗って、てあとろ50’の稽古場に行ってました。玉川大学から、早稲田は遠いですからね(笑)早稲田に来るのが楽しみで楽しみで、大学四年間は自分の大学よりも早稲田の方に長くいたと思います。

 

 

西川:僕は本当に不真面目な学生で、ちゃんと卒業できなかったんです。ほとんど、てあとろ50’の練習に出るために学校に通ってたというのが僕の大学生活でしたね。

 

 

黒澤:僕らと変わらないかも(笑)

では、当時のてあとろ50’の活動状況を教えてください。

 

 

大森:私の時は、てあとろ50’は劇団が2つに分かれていたんですよ。「STARDUST SHOW(スターダストショー)」という夢のあるようなお芝居をするチームと、「朝暮人の会(ちょうぼじんのかい)」というアングラチックなチーム。てあとろ50’にいる人はどちらかに所属し、お互いの公演のサポートをしあう体制だったでした。私はSTARDUST SHOWに入りました。その時の作演が今のラッパ屋の鈴木聡さんなんです。鈴木さんの元で稽古したのが私のてあとろ人生の始まりです。

 

 

西川:僕の時は先輩が本当に少なくて、存続さえも危ぶまれてたんだけど、僕の代である12期が15人くらい入ったんです。それから、現在のキャラメルボックスで製作総指揮をやってる加藤昌史が演出を担ってくれた。でもみんな新人なので1からやらないといけないから、基礎訓練を4月から9月ぐらいまでずっとやってましたね。その年の12月の公演に向けて夏休み明けから稽古に入ったんですけど、初舞台の1年生が中心となって、成井豊の旧作『キャラメルばらーど』で公演をしたのが当時の状況でした。

 

 

黒澤:僕たちは基礎訓練として、エアロビっていうメニューがあるんですけど当時もやってましたか。

 

 

大森:てあとろでは無かったけど、キャラメルではやってた。

 

 

西川:もしかしたらキャラメルで始めたのを、誰かがてあとろ50’に導入したんじゃないかな。

 

 

黒澤:そうだったんですね!エアロビってものすごいきついですよね(笑)

おふたりはてあとろ50’に行ったことをきっかけに現在まで役者を続けていらっしゃるわけですが、いつからプロの役者としての意識を持たれるようになりましたか。

 

 

大森:キャラメルボックスの本当に初期のころはみんな働きながら土日だけ集まって練習していました。でも、3本目の公演が終わった時に、これからは劇団全体でプロを目指していこうって話になったの。自分はまだサークルのりだったかもしれないけど、プロというものを意識して考え始めたのはこのころかな。

 

 

西川:僕はそのころちょうど大学4年生が終わる時期で、卒業できないことが分かって大学を辞めるタイミングででした。その時、親にお芝居でやっていきたいんだってことを言いました。その頃が自分で決心した時だったと思う。それとキャラメルボックスがこれから大きくなっていくぞって時期がちょうど重なっていた。だから、僕は割と若い頃からプロだという意識があったから、回りとの温度差を感じたこともありました。

 

 

黒澤:では、今まで役者をやってこられたなかで一番苦しかったことは何ですか。

 

 

大森:なぜかどうしてもセリフが入らない事があって、朝起きてから本番までずっとそのセリフを反復しているのに、本番になるとレコードの傷みたいに絶対間違えるの。そこから精神的にも少しおかしくなってきて、食事も美味しいと感じなくなったり、感情も湧いてこなくなったり。もしかしたら病気なんじゃないかと思って、カウンセリングにしばらく通っていた時期が一番辛かったな。その次の公演の時も、またセリフが出てこないんじゃないかっていう気持ちがものすごく強くて、頭の中でセリフを繰り返すようになっちゃったの。そうするともう芝居が楽しくないし、ただセリフを言ってるだけの人になっちゃう感じですごい怖かった。

 

 

黒澤:どうやって乗り越えたんですか。

 

 

大森:…気がついたら治ってた。カウンセリングを受けてる時も、こういう経験もいつかお芝居に役立つんじゃないかなって思ったりする、図々しい性格だからかな。(笑)

 

 

西川:僕は25歳の時に、主役の女の子が最後のセリフを言う場面で、そのやり取りの最中にその子のセリフを途中で食っちゃったことがあって、僕も大森さんと同じようにセリフを言うのが怖くなりました。そこから一年間セリフを言う前に、一回頭の中で思い出さないと心配で言えなくなって、お芝居が楽しくなくなっちゃったんです。その一年間はとても苦しかったです。

 

 

黒澤:そういう経験をされてる役者さん多いんですかね。

 

 

西川:間違えたらどうしようっていう恐怖心は誰もが持ってると思う。僕の場合は、その後に出番が多い役をもらって、セリフを頭の中で繰り返す余裕も無く次々喋らないといけなかったから、それで乗り越えられたというか、忘れられたという感じだったかな。

 

 

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カテゴリー:サークル

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