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わせにゅーplus

2018/11/24

マツリ2.0 ~あとのまつり企画~ 第二回 まつりぬいとはなんだったのか

2018年7月。突如早稲田祭2018運営スタッフ(以下運スタ)が『まつりぬい』というWebメディアを立ち上げた。弊団体の『わせにゅー』もそうであるが、広告研究会の『WASEAD』や『つーつーおーる!』など多くの早大生が運営するWebメディアがあるなかで、三大サークルである運スタがWebメディアを持つことは大きな衝撃だった。

早稲田祭関連のニュースや記事は閲覧数が多い。だからこそ、秋が近づくと各メディアは面白く早稲田祭を切り取った記事を作ることに熱を注ぐ。しかし、その早稲田祭の本家本元が自ら情報発信媒体を持つ。それは、自分たちの発信媒体が意味を失うのではないか?という脅威すら感じた。

早稲田のサークルのプラットフォームである早稲田祭をつくる運スタが、なぜ自前のメディアを持ち始めたのか?その疑問は、1時間にも及んだインタビューを通してすぐに解けた。運スタは、新たなプラットフォームを作り出そうとしているのである。

『まつりぬい』というプラットフォームにかける思いを、広報制作局の小林さんに訊いた。

 

 

−–まず、広報制作局の活動内容を教えてください。

外部の目に触れるものを制作したり、管理することで早稲田祭自体の認知とイメージの統一を行っています。広報制作局は、名前の通り広報と制作のふたつの部署にわかれています。広報を専門に担うのは学内とその周辺地域の広報を行うチームと、大学外に向けた広報、例えば他大学との連携などを通じて広報を行うチームのふたつがあります。他にも、当日のキャンパス装飾を担当している部署や、僕が所属しているウェブサイトの制作やそれを通じた広報活動を行う部署。あとはデザインを担当する部署や、動画の制作をする部署もあります。

 

 

−–広報制作局の中で『まつりぬい』の制作が決定したのはいつ頃ですか。

去年の12月から1月ごろですかね。自分が広報制作局に異動することになり、何か新しいことを始めようと思ったのが主なきっかけです。もともと早稲田祭運営スタッフの新しいウェブメディアを立ち上げる話はあったので、部署異動をするメンバーが中心となって発足することになりました。初めて公開したのは7月ごろです。

 

 

−–『まつりぬい』は完全に新しいものとして制作したんですね。

そうなんです。そもそも早稲田祭運営スタッフは単年度組織なので昨年度の活動内容や方針を完全に踏襲するということはないです。それと同時に、各局の定義なども毎年見直しています。例えばうちの局で言えば、活動の目的を「感動を届ける」ではなく「好奇心を届ける」に変えるとか。早大生や早稲田祭に来てくれる人たちの現状に合わせて、それらの人に向けての広報手段も毎年変わっていくんです。その見直しの一環として、去年まで制作だけを担当していたチームにWeb広報を加えました。だから『まつりぬい』では今までとは違う視点から、サイトのデザイン制作をしたり、記事を書いたりしています。

 

 

−–見直しの中で『まつりぬい』が生まれたと。では、改めてサイトのコンセプトを教えてください。

早稲田祭運営スタッフは、”全学的な”早稲田文化に重きを置いています。文化発表をできていない人に向けて企画を用意して、文化発表を行ってもらうという部署を専門に用意しているほど、“全学的な”という部分にこだわりがあるんです。それは広報をするうえでも同じです。しかし、“全学的な”と言っている割に大きいサークルばかりが目立ってしまいがちで、発信力が乏しいサークルが大きいサークルや団体に飲まれてしまう傾向があります。実際、バンドサークルの人たちは早稲田祭に対してあんまりいいイメージを持っていないと聞いています。『まつりぬい』は、そういう現状を何とかしたいという思いから生まれました。また、運営スタッフが取り組んでいることも発信することで、早稲田祭とそこで文化発表を行う参加主体のすべての活動を発信したいという思いもあります。

 

 

−–大小関わらず、発信するべきものを持っているサークルが『まつりぬい』を活用してもらいたいと。

そうですね、早稲田祭におけるすべての参加主体が、同じ土俵に立って自分たちをアピールできる場を提供するのが一番の目的です。掲示板をイメージしてもらえるといいと思います。

 

 

−–最初僕は「なんでプラットフォームを作るサークルである運スタが、発信媒体を持つのか?」という疑問があったんですね。でも、発信媒体ではなくて、あくまでもWebメディアもプラットフォームという意識で生まれたのが『まつりぬい』なんだなということに今おっしゃっていただいたことでわかりました。

ありがとうございます。どんどん運スタ以外の団体の人も投稿していただけるようになって、なかなか注目されにくいサークルの方々が『まつりぬい』を使ってアピールしていただければ嬉しいですね。

 

 

−–Webメディアをやる上で、更新頻度をある程度一定にすることが大変だと思います。その点において『まつりぬい』は一週間に一回、記事更新を行っていますがどのように運営しているのでしょうか。

広報制作局の人たちから記事を募り、週に一度必ず寄稿してもらっています。システム管理はWebチームが担当しているので、運営自体にはあまり人数を割いていない状態です。

ライターは広報制作局のなかでローテーションすることで人数を確保しているので、記事を一定のペースで更新することができています。記事内容は早稲田祭関連のもの、ということが決まっているので、コンセプトがしっかりしているというのも強みですね。あとは、早稲田祭運営スタッフには活動内容が明確な部署がたくさんあるので、そのことも記事内容の充実を助けています。

 

 

−–ページの下段に、必ず記事を書いた人の名前が出てくるのも特徴ですね。

記事を書いている人のリンクがあると、この人の記事が面白いなと思ってもらえた時にその人の他の記事も読むことができますよね。Webメディアは情報を伝える媒体ですが、その中でこの人の記事内容や文章の雰囲気が好きとかってあるじゃないですか。僕自身も『オモコロ』や『デイリーポータルZ』のような書いた人の顔が見えるWebサイトが好きなので。情報を提供する媒体としてのサイトだけではなく、その中で記事を書いている人にも注目してもらいたいと思っています。

 

 

−–『まつりぬい』を運営するにあたって大変だったことを教えてください。

早稲田祭は早稲田を代表するイベントなので、イメージ管理が大切です。そのためには、早稲田祭を運営するスタッフのイメージもしっかり管理しなくてはいけません。早稲田祭運営スタッフには、外部の目に触れるものは必ず広報制作局がチェックしなくてはいけないというルールがあります。Twitterの一文字でもチェックが入るんです。なので、一つの文章を公表するのでも、確認の手順で何人もの人が関わります。でもみんな学生なので授業もありますし、時間をやりくりしながら公開できる段階まで持っていかなくてはいけないので、それは大変ですね。

 

 

−–早稲田祭運営スタッフの校閲を担当されている方の正確さや細かさには驚かされます。

表記ルールは本当に細かくて、早稲田祭の日程の表記一つにも決まりがあるほどです。数字は半角で書かなくてはいけないとか、「はっぴ」は漢字で書いちゃいけないとか。校閲担当は、他にも文章的におかしいところを直したり、伝わりやすいように表現を変えたりもします。文章を全体的に見なくてはならず、高い能力が必要とされるので、毎年広報部署随一の文章が上手な人が校閲の担当者になってます。

 

 

−–最後になりますが、『まつりぬい』のこれからの展望を教えてください。

『まつりぬい』は生まれたばかりのメディアなので、正直なところ認知度不足です。そもそも、このメディアのミッションは“全学的”な早稲田祭の実現です。メディアの名前の浸透はとても難しいですが、早稲田祭に出るサークルがもっと輝ける場を提供するためには、まずメディアを育てなくてはいけません。もっと知名度を上げて、さあ知名度のあるメディアでやってみませんかというのが理想です。そのためには、今まで以上に質のいいコンテンツを今まで通りのペースを守って更新していくことが大切だと思っています。それに加えて、外部寄稿の公募にも力を入れたいと思っています。メディアとして成長していく姿を見て、『まつりぬい』で記事を書いてくれるサークルさんが現れることを期待しています。早稲田祭で広報するには『まつりぬい』で記事を書くのがすごくいいよと言ってもらえるようになりたいです。様々な団体が活動をしっかりとアピールをできる場所を作り上げていきたいと思っています。

 

 

 

(取材/文/構成)吉田ボブ・平内茉莉

 


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