ふぉんとのはなしレポ①

2016年7月28日(木)に早稲田大学学生会館B201で開催された、早稲田リンクス主催トークイベント『ふぉんとのはなし』。ゲストには、フォントメーカー・株式会社モリサワから橋爪明代さん、グラフィックデザイナーの下山隆さんをお招きしました。ここでは、当日の模様をレポートします!

 

第1部 ゲストご紹介

「私から自己紹介をさせていただきます」と橋爪さん。「モリサワっていう会社をご存じじゃない方もいらっしゃるかもしれないんですけど、フォント、書体を作っている会社です。私は、そこで主に商品企画、さらに細かく分類すると学校などの教育機関での企画を担当しています。具体的には、全国各地の学校をまわって、モリサワの書体を使うとより良いデザインになりますよ、という啓蒙活動のようなことをしています。そういった仕事のなかでは学生とお話をする機会がとても多く、日々モリサワの書体がどのように使われているのかを探しながら生活しています」と語ってくださいました。

 

 

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「みなさんが朝起きてから、新聞を読む人、ウェブを見る人もいるかもしれないし、お菓子のパッケージを見る人がいるかもしれません」という橋爪さんの言葉で、話題はモリサワの代表的な書体に変わります。

「今回は代表的な書体を、明朝体とゴシック体からそれぞれ二つずつご紹介したいと思います」と橋爪さん。

まずは明朝体から「リュウミン」という書体。女性誌の見出しで多く用いられているといいます。

「とても繊細な感じのする書体ですよね。僕たちデザイナーは頻繁に使います」と下山さん。

 

次に紹介されたのは「A1明朝」。「リュウミン」はすっきりとしたイメージですが、こちらは柔らかい印象を持ちます。

「線と線が交わるところは本来、デジタルデータのため水平垂直に表現することができるのですが、これは写植機の頃にできた書体で、写植機での印刷時に出来るにじみをデジタルデータ化したときにあえて残したんです。そのため、誌面にすると温かみが出るのが特徴的ですね」と橋爪さん。

 

続いてゴシック体の紹介に移る。ひとつ目は、モリサワを代表する書体「新ゴ」です。「これは電車の駅名にも使われています。出てきてから20年以上経っていますがモリサワの書体のなかではずっと使われ続けている書体です」と橋爪さん。

 

次に紹介されたのは「ゴシックMB101」。これは、男性誌の見出しを模して作ったものなのだそう。
すると「僕が個人的に一番好きな書体です。雑誌のカットでよく使われていて、僕もデザインの参考にしていました。シャープだけど、どこか人の手で書かれたようなアナログ感が少し残ってるんですよね。「新ゴ」はどちらかというと整然と作られているんですけど、こちらは温もりがある印象を受けるんです」と下山さんがお話してくださいました。

 

▷ ふぉんとのはなしレポ②

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