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合格体験記

合格体験記 vol.1

【ペンネーム】ちゃぼ

2005年私立武蔵高校卒業
同年 早稲田大学政治経済学部経済学科入学


志望動機高1・2高3前期高3夏休み高3後期高3直前試験結果勉強法おわりに


▼志望動機
もともと、税理士である父親の自由な仕事ぶりに憧れていたので、自分もなろうと考えていました。さらに父が心筋梗塞を患ってしまったので、仕事を継ぐために、経済・商学系の学校に行こうと決心しました。もちろん、資格を取るのには長い時間がかかりますが、税理士に学歴はそこまで求められません。そのため、現役で行ければ、有名大学ならどこでも良いと考えていました。
『高校1・2年』のところでも少し触れますが、当初は周りがみんな国立狙いだったので、自分も国立に行こうと思っていました。早稲田の政経を知ったのは、高校2年の頃、予備校(駿台)のクラスのTAさんが早稲田の政経学部だったのがきっかけです。そのTAさんは早稲田の3大イベント(100キロハイク、早慶戦、早稲田祭)の事をアツく語ってくれて、自分もそれに感化されて「早稲田楽しそうだなぁ」と思い、早稲田政経の経済学科に行きたいと思いました。あとは、早稲田が家に比較的近かったのと、受験で使うのが3科目だけの方が、国立のように沢山の科目を使うのに比べて、1科目に割ける時間が多く、確実に受かることができると考えたのも理由のひとつです。


▼高校1・2年
うちの学校は中高一貫で、一応進学校ということもあり、この時期から大学受験を視野に入れて、予備校に通っている同級生もたくさんいました。そこで、自分も難関国立・I橋大に入るべく、高1の10月、友達と一緒に思い切って駿台予備学校に通うことに!しかし、ハイレベルな授業に全然ついていけず、もともと苦手だった数学がもっと嫌いになりました。
そして、高2の冬あたりになって、浪人を逃れるべく嫌いな数学をすっぱり切り、私大専願に路線変更。幼なじみから「へたれ」と言われ、さりげなく落ち込みつつも、今度は早稲田を目指すことにしました。
これが僕の『ネガティブ受験』のはじまりです……。


▼高校3年(前期 4〜6月)
文化祭が4月の終わりにあったので、自分が本格的に受験勉強しはじめたのは5月からでしたが、駿台には週4(英文読解、英文法、古典、政経)で通うことにしました。「3科目だし、なんとかなるっしょ〜」と余裕でいましたが、最初の模試の結果をみて驚愕!

政経の偏差値…39

この時脳内に、来年の同窓会で「俺結局マーチもだめだったんだ〜ははは」と言っているビジョンがよぎりました。さすがにヤバいということで、それからは授業の予習・復習を徹底したことは言うまでもありません。
ちなみに、某巨大掲示板群でこっそり受験の情報収集を始めたのもこのころ(そんなことばっかりやっているから……)。


▼高校3年(夏休み 7〜8月)
野球部にいた幼なじみが、7月に最後の夏の大会があるということで、応援に行きました。しかし3回戦、府中球場にて明大中野八王子に惨敗。そして、森山直太朗の「夏の終わり」を泣きながら歌い、試合に負けても受験には勝つことを決意!とりあえず明治には絶対受かろうと思いました(笑)
8月中はほぼ毎日夏期講習が入っており、授業後は友達と一緒に自習室や図書館にこもって勉強していました。しかし、2004年は『アテネ五輪』の年。結局誘惑に負けて、ほとんど生で見てしまいました。そのせいで生活サイクルはずれにずれこみ、朝日とともに寝て、笑っていいともで起きる生活が長いこと続きました……。夏一番の失敗は昼夜逆転してしまったことだと思います。当然計画通りに勉強が進むはずもなく、後期になってからすごく焦りました。また、夏の間は、気晴らしにオープンキャンパスに行くこともしばしばありました。明治、立教、中央、法政、慶応、早稲田など色々まわりましたが、大学ごとに本当に雰囲気が違い、早稲田大学のお祭りのような賑やかな雰囲気は、とても印象的でした。


▼高校3年(後期 9〜12月)
さすがにこの時期になると、みんな受験の話でもちきりです。中には受験のプレッシャーで精神的に不安定な人もいたような^^;
9月は書店に沢山赤本・青本が並びはじめるので、よく立ち読みで情報収集していました。掲載年数と学内情報なら赤本、詳しくてしっかりした解説なら青本ということで、早稲田政経・法学・商は青本、早稲田社学・明治経営・法政経営は赤本を購入しました。そして10月に入ってからは、土曜日は『過去問の日』ということで、過去問用のノートを作って解くことにしました。勉強は前期と同じように、予備校の予習復習を徹底していましたが、後期は演習量が多めです。また、12月下旬からは、センター試験の対策もZ会でやっていました。ちなみに、勉強の成果があったのか、マーチはA判定が普通にでるようになりました^^
もっとも、早稲田はD判定ばかりでしたが……。


▼高校3年(直前 1〜2月)
追い込み時期です。お正月に「俺はもう推薦で学校決まったけど、受験がんばれよな(笑)」という微笑ましい年賀メールをもらったりして、モチベーションが下がった事もありましたが、いままでの総復習と過去問をガリガリやっていました。特にセンター試験後は、1日1年分ペースで過去問を解き、早稲田大学だけで合計18年分やりました!勉強時間は1日10〜12時間くらいでしたが、友達と一緒じゃなかったら、絶対途中でストレスでぶち切れていたと思います。
おかげで、早稲田の商学・社学はなんとか合格ラインを超えることができるようになりましたが、法学と政経はめっきりダメで、「政経がダメでも、商学に絶対入ろう。」と考えていました。
そんなこんなで、段々目標が低くなりながらも、試験本番へ…


▼試験本番&結果
【センター試験】
明治と法政をセンター入試で受験。
一番最初の試験ということもあり、決戦前夜は緊張で泣きそうでした。
結局グロッキーなまま試験突入。今年は問題流出とか、出題ミスとか多かったですね。
→(結果)英語170 国語155 政経89
正直国語(特に古文・漢文)で失敗し、センターリサーチでも、明治C判定(注意ゾーン)、法政B判定と微妙な感じでした。

【明治大学政治経済学部経済学科(センター)】
→不合格…。
センターリサーチは嘘をつきませんでした…。
次回の一般試験でリベンジします。

【法政大学経営学部経営学科(センター)】
→合格!
とりあえず滑り止めを確保できてかなり安心しました。

【明治大学経営学部会計学科】
2回目ともなると、だいぶ慣れてきて、模試に近い感覚で試験を受けることができました^^
しかも、政経で予備校の先生の予想問題が大当たり!
明治の経営は英語の長文がとても長く、時間内に終わらせるのに骨が折れますが、何とか間に合わせて試験終了〜。
→合格(特別奨学生)!
授業料の請求が\80,000でビックリしました。父親に「明治行くなら毎月小遣い5万やる」と言われた時は、明治に入ろうか本気で悩んだのは内緒です。

【早稲田大学政治経済学部経済学科】
第一志望ということで、夜は興奮してあまり寝ることができませんでしたが、試験当日に早稲田BIG BEARS(米式蹴球部)のごっついお兄さんにアメを貰ったり、駿台の人に鉛筆もらったりしたので、緊張はかなりほぐれていました。
英語:今までと違って、長文問題で文挿入が出てきて驚いている人も多かったみたいですが、早稲田の別の学部の赤本・青本もやっていたので、何とか対応できました。全体的にはいい感じ。
国語:難しい!あってるのか間違ってるのかさえ分かりません。
政経:明治とはうって変わって、こちらでは国際時事問題(EUとかイラク問題とか)がほとんど出なかったので、相当凹みました。
インターネットで予備校中が回答速報を出していましたが、英語以外ぼろぼろで、全然受かる気がしませんでした。
→なぜか合格!
信じられずに、『おめでとうございます、合格です。』という電話を2回聞いてしまいました(笑)

【早稲田大学法学部】
もともと英作文や記述が大の苦手で、とりあえずチャレンジのつもりで受験しました。自分と同じように複数学部受ける人もいるらしく、前日の政経学部の試験で見かけた人も多かったです。国語は抽象文で難しく、しかも最後の記述が書き終わらず、英語は英文法も問題がぼろぼろで最悪でした。
→やっぱり不合格…。

【早稲田大学商学部】
第二志望ですが、早稲田政経は受かる見込みが薄かったので、実質第一志望だったかもしれません。ここでもBIG BEARSの兄ちゃんにアメを貰って、今度は握手までしてもらったので、かなり気合が入っていました。しかし、試験直前になってお腹を壊したり、斜め前の席の人が挙動不審だったりで、集中できなかったです……。
試験自体の出来は英語8割、国語8.5割、政経6割でまずまずでした。やはり政経が細かいところまでついてきて難しかったです。
→合格!

【早稲田大学社会学部】
商学部が好感触だったのと、連日の通勤ラッシュに耐えられず、試験から逃亡!
→棄権。


▼勉強法
どの科目も基本はノートにガリガリ書いて覚えていました。予備校の予習・復習をしっかりやる以外は、特別なことはあまりやっていません。ちなみに、自分は集中力がなかったので、ヘッドホンをつけてメタルを大音量で流して、頭をスイングしながら、半分トランス状態で狂ったように勉強していました。素人にはおすすめできません。

●国語
 早稲田の国語は他の大学と比べても、トップレベルの難しさだと思います。特に評論はただでさえ理解しづらいのに、問題もキワモノ揃いで、最強の難しさを誇ります!なので、現古融合問題や、古文・漢文で確実に点を取ろうとした方が得策でしょう。自分は駿台文庫の『古文解釈の方法』のやり方をそのまま真似していました。この本は結構難しめですが、本当の『読む力』がつくのでお勧めです。
また、文学史に関しては、自分は勉強する余裕がありませんでしたが、知っていれば確実な得点源になるので、やっておいて損はないと今では思います。

●英語
自分は単語帳で覚えるのが苦手だったので、長文、特に環境問題や社会問題など、試験で狙われそうなものを中心にひたすら読み、その中で出てきた知らない単語をしらみつぶしに覚えていました。その方が文章の流れで単語や熟語が覚えられるので、効率が良いと個人的に思います。あと、知らない単語に出会ったときに、それがどんな意味なのか類推する練習もしました(といっても、ただ単に文章を辞書使わないで読むだけですが)。
また、英文法の方は桐原の英頻を5週くらいやりました!

●政経
私大に共通することですが、とても細かいところまで聞いてきます。その上、時事問題は不確定要素なので厄介です!基本事項は『政経ハンドブック』『政経問題集』、山川の『政経用語集』などでカバーできますが、時事に関しては、秋ごろから出る時事対策の参考書や、模試で対策しました。特に、模試は狙われそうなテーマを考えて出題してくれるので、とても役にたちました。


▼おわりに
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方はどうもありがとうございました!受験は根性です。死ぬほど勉強しても多分死なないから、自分に自身が持てるまでがんばってください。
あと、体調管理には本当に気をつけてください。実際、自分と一緒に勉強していた友人は、当日にインフルエンザにかかってしまい、残念な結果に終わってしまいました……。
試験本番で100%の力を出せるように、後悔しない受験ライフを過ごしましょう。
それでは、早稲田でお待ちしております^^


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