コラム:参考書の使い方・勉強法

受験生の風邪対策と予防法、万が一の対処法を伝授!

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これからいよいよ始まる受験シーズンは、同時に風邪の流行の季節です。気温が下がると風邪やインフルエンザのウイルスが活発に活動するため、感染リスクが高まってしまいます。

そこで今回の記事では、体調管理がとても重要になってくる受験直前のこの時期に風邪を引かないための効果的な予防法や、もし風邪を引いて体調を崩してしまったときの対応の仕方を徹底紹介! 
すぐに実践できる風邪対策が丸わかり。ぜひ参考にしてみてくださいね。


■基本的な予防、対策

○手洗い

風邪対策に手洗いは欠かせません。厚生労働省によると、石鹸で10秒から30秒もみ洗いしたあとに流水で15秒すすぐ場合、手洗いをしないときと比較してウイルスの数が0.01%まで減るとされています。トイレの後や帰宅後は石鹸を使い、指の間も念入りに手洗いをしましょう。手洗い後にアルコール消毒もするとなお有効です。


○うがい

手洗いとセットで必ず行いましょう。水やぬるま湯のほかに殺菌作用のあるカテキンを豊富に含む緑茶でうがいをするのもオススメです!

○予防接種

インフルエンザの予防接種には医学的根拠があり、その効果が認められています。インフルエンザの流行期は12〜3月、ピークは1〜2月と受験期と重なってしまうため、受験生はきちんと受けに行くことが望ましいです。
インフルエンザのワクチンの予防効果は13歳以上であれば1回接種で効果があり、2週間後から5ヶ月後まで続きます。効果は摂取してから2週間後以降に発揮されるため、適切な時期に受けに行きましょう。

○加湿器

部屋の湿度が40%未満だと、乾燥によりウイルスが拡散してしまいます。また、気道粘膜の防御効果も低下するため、感染リスクが高まります。加湿器で湿度を50­〜60%に保ち、乾燥を防ぎましょう。部屋の中心に加湿器をおくと、水蒸気が部屋全体に広がり、効率よく保湿されます。

受験前日にホテルに泊まるときなど、部屋に加湿器がない場合は濡れタオルをベッドの近くに置いたり、お風呂に水を貯めてドアを開けておくと同様の効果が期待できます。

○マスク

マスクは不織布の使い捨てマスクを使い、毎日交換しましょう。マスクはウイルス感染を防ぐほか、気道の湿度を保ち気道粘膜の免疫維持にも効果があります。

ただし、間違った使い方をすれば逆効果になりかねません。針金が付いている方を上にし、鼻の付け根にフィットさせます。プリーツ部分(マスク表面の蛇腹)を伸ばし、きちんと顎を隠します。ゴム紐をたるませず隙間なく覆います。

外すときは、外側の面は常に外気に触れており、ウイルスが大量に付着しているため触らないように気をつけてください。もし触れてしまったら必ず手洗いしましょう。

マスクは通学中や教室、塾など大勢の人が集まる場所ではなるべく着用してください。

○睡眠

受験が迫ってくるこの時期は寝る間も惜しんで勉強したくなる人もいるはず。でも睡眠不足が続くと疲労が蓄積し、免疫力が落ち、ウイルスに弱くなるため風邪を引きやすくなります。

受験期は十分な睡眠を取り、健康的で規則正しい生活を送りましょう。睡眠をきちんと取ると、体の疲れが取れるだけでなく、学んだことを睡眠中に脳が整理してくれるため勉強にも効果的です。

○運動

適度な運動は体の免疫を高めてくれ、また体を動かすと勉強のリフレッシュにもなります。ラジオ体操など短時間で効果のあるものがオススメです。

○歯磨き

実は歯磨きなどのマウスケアもウイルス対策に効果を発揮します。ウイルスは口や鼻から体内に侵入しますが、鼻や喉の粘膜は元々ウイルスが付着しにくいようになっています。しかし、食べかすなどの歯垢がその仕組みを妨げてしまいます。そのため、日々のマウスケアできちんと歯垢を除去することが重要です。

通常の歯磨きに加えて、毎日1日1回、歯茎、舌、頬や唇の裏側の口腔粘膜を軽く弱い圧で1、2回ブラッシング。最後に殺菌効果のあるマウスケア用またはうがい用薬液を用法通りに薄めたもの、冷めた緑茶や紅茶などですすぐと良いでしょう。歯磨きの際には、粘膜から出血しないように注意してください。

○鼻うがい液

鼻うがい液は鼻の内部のウイルスを早めに洗い流してくれます。やりすぎは逆効果になるので一日1〜2回程度。

○暖房

暖房の設定温度は20〜25度がオススメです。

また閉め切ったままだと暖房器具からでる一酸化炭素や二酸化炭素などを含む汚れた空気が室内を浮遊し、気管や粘膜を痛める要因になります。もしインフルエンザや風邪に感染した人がいる場合、くしゃみなどでウイルスが室内に蔓延する恐れもあるので、1~2時間おきに一度は換気を心掛けてください。

○服装

冬は外が寒くても室内が暖かかったり、温度調節が難しい季節です。外と中の寒暖の差で体調を崩さないよう、調節のしやすい重ね着スタイルが良いでしょう。

■食事でできる!予防と対策

体調を整えるのにはバランスの良い食事がとても重要。野菜は1日350g、30品目以上取ることが理想です。食事から摂るのが難しければ青汁など健康飲料でカバーしましょう。

乳酸菌食品は腸内の免疫担当細胞を活性化し、ウイルスの撃退に効果的です。ヨーグルトは毎日食べると風邪予防に期待できます。ぬか漬けキムチも乳酸菌を多く含んでいます。

肉や魚、卵に多く含まれているタンパク質は免疫力を高め、疲労回復効果があります。

しかし、その一方でノロウイルス感染の危険性があるため生ものには要注意です!

■もし風邪を引いたら...?

これまでは風邪、インフルエンザを引かないための予防法を紹介してきましたが、注意していても完全に防ぎ切るのは難しいもの……。そこで、風邪を引いてしまったときに焦らず落ち着いて対処するための方法をご紹介します。

○心構え

風邪を引いてしまったら思い切って勉強はしないようにしましょう! 体調を崩してしまうとやる気も出ませんし、学習効率が悪いです。直前に風邪を引くと焦ってしまいますが、数日お休みしたくらいでは受験結果に大差はありません。むしろ、しっかりと休まずに無理して勉強をしてずるずると長引く方が悪影響です。

風邪を引いてしまったら、ライバルも風邪を引くかもしれない、と焦らず落ち着いて余裕を持って過ごすようにしましょう。

○風邪薬

受験直前に引いてしまったときは、試験中に眠くならないものを選ぶようにしましょう。

○睡眠

風邪をしっかり治すために一番大事なのが、睡眠。しっかり寝ないと風邪が長引いてします。10時間ほどを目安に十分な睡眠を取りましょう。

寝るときには暖かくして、免疫細胞の活性化の時間を確保するためにも早めの就寝を心掛けてください。寝る前には生姜はちみつ湯を飲むと血行を良くする効果があります。ハーブティーもリラックス効果があり、深い眠りをサポートしてくれます。

○休息

風邪を引いてしまったらスマホは控え、リラックスしてしっかり休むようにしましょう。

○水分

発熱や下痢の症状がある場合は脱水症状を引き起こし、さらに体調が悪化する恐れがあります。水分はこまめに取り、1日2L以上飲みましょう。

○ビタミンC

風邪薬よりも風邪を治すのに大事とも言われているのが、ビタミンC。野菜や果物、ビタミン剤などで1日3000mg摂取するのが望ましいとされています。

ビタミンCには利尿作用があるため、受験当日には注意が必要です。

○消化の良い食事

風邪を引いたら暖かいおかゆやゼリー、りんご、バナナなど胃腸に負担をかけない消化の良い食事をします。体力を落とさないためにも、きちんと食べるようにしてください。

風邪を引いたときの勉強方法

風邪を引いて体調を崩したら、しっかり回復するためにも長時間勉強をするのはおすすめしません。でも、なにか勉強していないと不安になってしまう人も多いはず。そんなときは、スタディサプリなどの講義動画はベッドに横たわりながらでも視聴できるのでオススメです。普段と違う状況での勉強なので、内容を思い出しやすいです。

英語の音声を聴く、参考書を読む、頭を使わず無心になれる英単語や漢字、理科の化学式や社会の用語など単純な書き取りも体の負担にならない範囲であれば有効でしょう。

また、治った後の勉強計画を立てると不安が解消されます。風邪を引いてしまうと焦りを感じると思いますが、数学の演習や英語や国語の長文読解など、具体的な見通しを立てると心を落ち着かせて今やれる事に集中できます。

風邪が治ったら計画を見直しして必要があれば修正し、勉強時間を増やしていきましょう。

■入試や模試で風邪を引いたら

いざ本番の入試で風邪を引いたらとても辛いものですよね。でも過去の自分の体調管理の甘さを後悔しても仕方ありません。試験を放棄せず、多少無理してでも受験しに行きましょう。

体調が悪くても不合格とは限りません。

後悔の無いようにそのときのベストを尽くしましょう!

■受験生の味方、みかん

冬のお供に欠かせないのがみかん。実はみかんは美味しいだけでなく、受験生にぴったりな優秀な果物なんです!

みかんはビタミンCを豊富に含みます。ビタミンCは喉や鼻の粘膜を守るコラーゲンを生成し、ウイルスを寄せ付けない働きをする白血球を退治してくれます。短時間で排出されてしまうため毎日継続的に摂取することが有効です。またクエン酸も多く含まれていて、疲労回復に効果があります。

また脳のエネルギーはブドウ糖ですが、お菓子から摂取すると血糖値を急上昇、急降下させてしまう作用があります。果物による摂取の場合、血糖値の上昇は緩やかなため、みかんからブドウ糖も摂取するのはオススメです。

みかんなど柑橘系の果物にはリモネンという成分が含まれており、脳からリラックス効果のあるα波がでる交感神経を刺激し、目が覚める効果があります。

一度にたくさんの嬉しい効用のあるみかんは受験生の心強い味方なんです!

■【緊急】もしもインフルエンザになったら...?

○インフルエンザとは

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで発病します。ウイルスは目や鼻、口から侵入して起動の粘膜に感染、増殖します。皮膚からの感染はありません。

潜伏期間は1〜4日(平均2日)で、発症前の24時間〜発症後3日後に強力な感染力を発揮します。高熱や咳、鼻水といった症状が症状が5日間ほど続くのが特徴です。

○感染後の措置

感染後の適切な措置としては、発熱後48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用する、出来るだけ食事・水分摂取・睡眠をとることが挙げられます。

二次感染を防ぐため、感染した人には半径2〜3メートル以内には近づかないようにしましょう。感染者は食事は別に取り、入浴も最後にします。

■まとめ

ますます寒さの増してくるこの季節、なにかと体調は不安定になりがちですよね。ご紹介したポイントをしっかり抑えて、体調管理には十分注意し受験を乗り切りましょう!

体調不良の中でも強行受験し合格した方の体験記がこちら↓


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